2018年12月24日月曜日

タイラー・ザ・クリエイター「GOLF: Autumn/Winter 2018」



 タイラー・ザ・クリエイターの手がけるブランド「Golf」の2018年秋冬コレクションのビデオのなかで、ストレートエッジのタイラーがモデルにたばこを吸わせているのに違和感をおぼえたのだけど、すぐさまきちんと注意書きのテロップが出た。「GOLFは喫煙を支持しません」。それから「気取り屋(poser)」もタイラーの趣味ではない。「こんなふうに手を置くのも推奨しません」

 


GOLF: Autumn/Winter 2018

2018年12月23日日曜日

TOP 3/2018


TOP 3/2018

#1. KANYE WEST - GHOST TOWN

#2. KREVA - 存在感

#3. LOGIC - GRANDPA'S SPACE SHIP

 “ストーブの上に手を置く”なんてどうかしてる。気でも触れたのか。狂気の沙汰としか思えない。恥知らずの大馬鹿者。常識はずれな言動をとって、案の定、バッシングの嵐という手痛いやけどを負ってしまったわけだが、さんざん苦しみぬいたからこそ見ることのできる景色もある。囚われていることにすら気づけない人間に、決して“自由”は獲得できない。「奴隷制は選択」という発言の真意は、常識とよばれるものに絡めとられた受動的な態度をかえりみるべきということではなかったか。まずは手を置いてみないことには、熱さも痛みもわからない。カニエ・ウェストの人となりを表現するのに用いたストーブの比喩は独創性に富み、かつ超ポップでキャッチーに仕立てあげた070シェイクのソングライティングの才に万雷の拍手をおくりたい。

 “存在感はある”けれど……。自己批評のようであり、同時に有象無象のラッパーたちに対する牽制にも聞こえる。この曲につづく「俺の好きは狭い」で、“好きだからこそ似たようなだめなものに厳しい”とヒップホップへの並々ならぬ情熱を語るのを聞くとなおさらそう思えてくる。台頭するマンブルラッパーたちの未来を、飽きられてリアリティショーのタレントに落ちぶれるのがせいぜい関の山だろうと予言したJ・コールと同じく、ヒップホップのオーセンティシティを問うているかのようでもある。助詞の違いで意味が大きく変わるという着目点も、日本語だからこそできる表現であり、ひじょうにフレッシュ。

 “どのロジックのことを言ってんの?”って、それ自分で言っちゃうの!? ストリーミング視聴の定着によって、アルバムとミックステープの垣根がなくなった時代におけるひとつの解答例。おまけに、“なりたい自分になれるとか、平等がどうとか、そういうメッセージめいたのは聴きたい気分じゃない”とまで口にする始末である(“メッセージ”の部分でエアクオート)。KREVA顔負けの自己批評。ミックステープではトラップビートの上でおっぱいやパーティーについてラップする一方で、アルバムでは平和と愛と楽観主義についてラップできてしまうロジック=現役最強のラッパー説をここに提唱しよう。

タイラー・ザ・クリエイターの2018年お気に入りソング



 タイラー・ザ・クリエイターが2018年のお気に入り楽曲を発表。全11曲中、ジャスティン・ティンバーレイクとアリアナ・グランデの2曲をファレルがプロデュースしている。今年のCamp Flog Gnawの大トリを飾ったキッズ・シー・ゴーストおよびカニエ・ウェストの曲ももちろん含まれている。一部過去の楽曲も混じっているのが面白い。例年こんなふうに律儀に発表することもそうだし、そうやって昔の作品にも関心を持って探求しつづけているところが、いかにも音楽フリークらしい(Spotifyにプレイリストを作りました)。
 プレイボーイ・カーティの曲については、感激のほどをこのように吐露していた。「“マンブルラップで稼いだカネでママに家を買った”ってカーティが歌うのを聞くたびに、目が潤んじゃうんだ。なんて感動的なんだろう。これぞブラック・エクセレンス*1だよ」

*1:黒人コミュニティにとって好ましい活躍をみせた傑人。(出典:Urban Dictionary)


Justin Timberlake - "Wave"


Ariana Grande - "get well soon"


Jay Rock, Kendrick Lamar, Future & James Blake - "King's Dead"


André Cymone - "Baby Don't Go" (1982)


Kanye West  -"Violent Crimes"


Kids See Ghosts - "Freeee (Ghost Town Pt. 2)"


Pusha T - "If You Know You Know"


Jerry Paper - "Everything Borrowed"


Vernon Burch - "Mr. Sin" (1977)


Playboi Carti - "R.I.P."


Ryan Beatty - "Party's Over"




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2018年12月1日土曜日

エイサップ・ロッキー「Gunz N Butter」



 むむ、エイサップ・ロッキーの「Gunz N Butter」とタイラー・ザ・クリエイターの「Who Dat Boy」のミュージックビデオは舞台が一緒では? “WANGSAP”ユニバース? 期待されるふたりのコラボ作で真相が明かされるのかもしれない。

Who Dat Boy

Gunz N Butter


A$AP Rocky - "Gunz N Butter"


Tyler, The Creator - "Who Dat Boy"

ビリー・アイリッシュ「when the party's over」



 ビリー・アイリッシュ「when the party's over」のビデオを観て、なにもない真っ白な空間で、得体の知れない物を口に含むところや、顔を大写しにしたり、その表情が苦しげでちょっと病的だったりと、全体の雰囲気がどことなくタイラー・ザ・クリエイターの「Yonkers」を彷彿させるなあと思って調べてみたら、これがずばりご明察というか、複数のインタビューでタイラーから影響を受けたと発言していた
 そういえば「Bellyache」という曲も、友人の命を奪いその亡骸を後部座席に乗せて走るという内容で、これまたひと昔前にキル・ゼム・オールを標榜していたころのタイラーっぽいのであった(“腹痛(bellyace)”の原因は、もちろん墨汁みたいに真っ黒な液体を飲んだからでなく、ひとを殺めたからなのだろう)。


タイラーの影響について:彼の手によってわたしは作られた(ルビ:クリエイト)と言っても過言じゃない。なんたってタイラー・ザ・クリエイターというぐらいだから。


Billie Eilish  - "when the party's over"


Billie Eilish: Same Interview, One Year Apart | Vanity Fair

 

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