2013年1月5日土曜日

On the Edge



 新進フィメールMC、Azealia Banks(アジーリア・バンクス)とAngel Haze(エンジェル・ヘイズ)の間でビーフ(ラッパーどおしの中傷合戦)が勃発!

 これまでにもKreayshawn(ケレイショーン)やIggy Azalea(イギー・アザリア)といったライバル女性MCたちから、彼女の地元ニューヨークはハーレムの先輩MCであるディップセットのJim Jones(ジム・ジョーンズ)、果てにはファッション・ブランド、ドルチェ&ガッバーナまで、数多くの相手に喧嘩をふっかけてきた好戦的なアジーリアだが、性懲りも無く、今回またしてもTwitterで意味深な発言をしたのだった。

 アジーリアのこの「生まれも育ちもNYじゃないくせに、ニューヨーカーぶるな」との発言に、デトロイト出身で現在ニューヨークを拠点に活動するエンジェル・ヘイズ(ディスコグラフィーに、"I run New York"と謳う"New York"あり)が「あたしのことじゃね?」と反応したのがビーフのきっかけ。

Angel Haze - "New York"

 Twitter上で名指しの舌戦をネチネチと繰り広げた末、エンジェルはアジーリアへのディス曲"On the Edge"を録って出しで発表!


 2ndヴァースの出だしには、"Bitch I'm from 313"とあるが、'313'と言う数字はエンジェルの出身地デトロイトの市外局番であり、これはニューヨークの市外局番をタイトルにしたアジーリアのヒット曲"212"に掛けている。

Azealia Banks - "212"

 続くインタールードが面白くて、

Or like when you were texting me about Kreayshawn, remember
"Let's steal her fans, we're not really friends with this bitch"

ここでは、以前アジーリアがメールで「クレイショーンのファンを奪っちゃおうよ、あのビッチとは友達じゃないの」と、エンジェルに「ファン奪取計画」をけしかけていたことが暴露される。友達面しときながら、実は裏ではクレイショーンのことを嫌っていた?アジーリアの意地悪な性格が露呈することに。

 3rdヴァース、

"You was in my text, looking for some pity, bitch/"I'm at the bar alone on some Sex and the City shit/My boyfriend left me, my heart finna' break""
(同情してほしくてメールしてきたよね/“セックス・アンド・ザ・シティみたいに独りで飲んでるの/ボーイフレンドに捨てられちゃったの、もう心が張り裂けそう”って)
Angel Haze - "On the Edge"

 "On the Edge"のジャケット上に描かれた会話は、リリックにもある、ボーイフレンドにフラれバーで独り寂しく飲むアジーリアが、同情を求め、その当時はまだ友人であったエンジェルに送った実際のメールの文面なのだろう。

 エンジェルは、アジーリアの恥ずかしいプライヴェート話を暴露して、彼女を辱めにあわせたつもりだろうだけど、失恋して傷心の自分をニューヨークが舞台の米ドラマ、SATCに喩えるアジーリアのこのエピソードからは、今回のビーフのきっかけとなった“ニューヨーカー”気質みたいなものを感じないだろうか。そして何より、誰彼なしに噛み付く“口汚いじゃじゃ馬キャラ”のアジーリアにも、こんな可愛らしい一面があるのかと萌える♡

 アジーリアは新曲"No Problems"でエンジェルにすぐさま反撃。

 それを受けエンジェルは、さらに"Shut the Fuck Up"を発表し応酬(音質が悪いのは、エンジェル曰く「アンタごときじゃ、アタシにスタジオでマスタリング作業させるに値しない」からとのこと)。


 "Shut the Fuck Up"では、Twitter上でのビーフが絶えないアジーリアを皮肉って、次のようにライム、

"How much twitter beef does it take to wanna make you get/Into the studio and come up with a different flow?/Stop tryna recreate 212 cause its the only hot shit you know"
(どんだけTwitterでビーフをすればアンタは新しいフロウを思いつくわけ?/他にネタがないからって、もう"212"の焼き直しはよしな)
Angel Haze - "Shut the Fuck Up"

 失恋話に付き合って、その痛みを分かち合っていたらしい仲だったのに、"Shut the Fuck Up"のラストでは「普段は自殺反対派だけど、アンタじゃ私には勝てない、自分で決めな、やるかやられるか、この雑魚」と、アジーリアに自死を迫るエンジェル(ジャケットに描かれているのは、首つり自殺をはかろうとする人の姿!)。女の友情って……。

 

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