デンゼル・カリーが自身のトレードマークであるドレッドロックスを新たに黄、赤、青の3色に染めている。あれ、もしやその髪色はリル・パンプやシックスナインを真似たのでは?「パーコセットには手を出さない」「顔にタトゥーは彫らない」「俺はお前らとはちがう」とか散々偉そうなことを言っておきながら、けっきょく流行りに乗っかってるじゃん!というマンブルラップ・ファンからの批判が聞こえてきそうだが、それは早計だ。彼が髪を染めたのには、きちんとした理由がある。
トーク番組「Everyday Struggle」登場時のデンゼルの説明によれば、黄色は『ドラゴンボール』の「超サイヤ人1・2・3」を、赤色は同じくサイヤ人が戦闘能力を高めるために使う技「界王拳(かいおうけん)」を、そして青色はやはりサイヤ人の進化形態である「超サイヤ人ゴッド」を表現しているとのこと。作中のそこここで感じ取れるように、デンゼルにとって「進化」は重要なモチーフとなっている。「Super Saiyan Gogeta Freestyle」と題されたアルバム未収録曲(ゴジータ!)でも「ポケモンみたいに俺は進化する」と歌っている。
まるで少年ジャンプのキャラクターが大技を決める際にエネルギーを大放出させたかのような「ゴゴゴゴゴ……」感を想起させる『TA13OO』(18年)のクライマックスでは、サイヤ人のようにドレッドヘアを逆立たせた“ブラック・メタル・テロリスト”ことデンゼルの姿が幻視される。とどめを刺せ、デンゼル!(Finish 'em Zel!)
Denzel Curry - "BLACK METAL TERRORIST"
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