2018年3月18日日曜日

リル・ヨッティ『Lil Boat 2』〜なかまに入れてよ



 リル・ヨッティのミックステープ『Lil Boat 2』(18年)を聴く。チャイルディッシュ・ガンビーノしかり、ロジックしかり、自分はつくづくこういう「アウトサイダーの声」が好きだなあと実感した。
 デビューアルバム『Teenage Emotions』(17年)は批評的にもセールス的にも振るわず、リル・ヨッティにとっては厳しい船出となった。ヨッティに対しては同業者の風当たりも強い。型破りなヨッティのスタイルが解せないジョー・バドゥンのような古参ラッパーからは「ヒップホップを駄目にしている、搾取している」などと散々な言われよう。ただ批判にさらされる本人はそんなのどこ吹く風だ。たとえば『Teenage Emotions』の収録曲「Dirty Mouth」では、「商売敵のことなんてこれっぽっちも気にしない」「リスペクトは要らない、カネがすべて」と威勢よく歌っている。しかしそれは虚勢だったか。
『Lil Boat 2』の「Count Me In」にこそ、ヨッティの本音が垣間見える気がする。この曲でヨッティは(俺だってみんなと同じように)「女とやって」「高級店で買い物して」「ロールスロイスにも乗って」るんだから、「なかまに入れてよ(count me in)」と承認欲求をのぞかせる。『Lil Boat 2』ではほぼ全編にわたって歌パート担当の“リル・ヨッティ”人格を封印して、ひたすらハードなラップに徹しており、一人前のラッパーとして認めてもらうためにストリートへのアピールに注力するヨッティの狙いがうかがえる。『Teenage Emotions』より「Count Me In」の方が、承認欲求に飢えた“ティーンエイジャーのエモーション”はよほど表れている。批判に負けずに頑張れリル・ヨッティ! Fuck Joe Budden!

Quality Control, Quavo, Lil Yachty - "Ice Tray"


Lil Yachty - "Count Me In"

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