2018年1月28日日曜日

タイラー・ザ・クリエイターがグラミー賞を受賞すべき理由



 タイラー・ザ・クリエイターがラジオ番組「The Shane Show」にゲスト出演『Flower Boy』(17年)が最優秀ラップ・アルバム部門にノミネートされている本年度のグラミー賞へと話題が及んだ。番組内で訊かれた「獲れると思う?」という質問に、「ああ、俺が獲るべき」と答えたのがメディアで取り沙汰されたことに対し、タイラーは不快感をあらわにしている。文脈を無視して一部だけを切り取り大げさに書き立てるメディアのやり方に辟易しているのだ。タイラーが言うように、見出しだけ読むと死に物狂いで賞を獲ろうとしている見苦しいやつ、あるいはうぬぼれ屋みたいに聞こえるけど、タイラーがこのように答えたのにはわけがある。

“ああ、俺が獲るべきだと思う。いろんなやつが獲るべきなんだ。ジェイ(注:Jay-Z)のことは大好きだけど、何回も獲ってるからもういいじゃん。ケンドリックのことも好きだし、『Damn』は良い作品だと思ってる。「XXX」は俺のお気に入りの曲。でもさあ、ほかに6部門でノミネートされてんだぜ”

“もし俺が獲ったらすごいことだと思うんだ。ほかのみんなとは違うからさ。それに代弁者がいないあいつらのためでもあるんだ。(「“あいつら”って?」と訊かれ、)変わり者という言葉はあまり使いたくない。陳腐だし、あいまいだからね。でも今回は滅多にこういう機会に恵まれない俺たちに順番が回ってきたんだ。俺が勝ち獲れば、あいつらもまるで自分が獲ったみたいに誇れるだろ”

「ロサンゼルス・タイムズ」のインタビューでは、その“あいつら”のひとりであるファンから言われたというアドバイスについてこう話している。あいつら、すなわち僕たちのためにもマジでタイラーにグラミーを獲ってほしい!

“数年前、ある少年に言われたんだ「あなたは成功してピクルスみたいになれる」って。最初はどういうことかさっぱりわからなかった。そしたらその少年がこう説明してくれた:「いまは変わり者って思われてるかもしれないけど……ゆくゆくはハンバーガーに欠かすことのできないピクルスのような存在になる」。それからだんだんとその言葉の意味がわかってきた。俺の作るアルバムは――いまのラップの潮流から見れば――慣れ親しんだものと比べたらどちらかというと非主流だから。そんな俺がグラミーにノミネートされたってだけで、すごいことなんだ”


Tyler, The Creator on The Shane Show [1-23-18]

 

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