2017年7月9日日曜日

21サヴェージ「Bank Account」〜その男、凶暴につき



 メトロ・ブーミンの裁定*1を待たずしても、21サヴェージは撃つ。撃って、撃って、撃ちまくる。言うまでもなく、それ故に彼は“サヴェージ”なのだ。物騒な話ばかりの21サヴェージの歌のなかで、わけてもゾワっとしたのは「お前、本当に人殺したことあんの? 始末した野郎のオカン泣かせたことあんの?」という一節。シンプルな言葉ながらも、息子の命を奪われた母が悲嘆に暮れる光景は、「撃つ、殺す」などの直接的な表現以上に残酷だし、また、命を奪われた側だけでなく、奪う側にも痛みが伴うのだ(泣く母の姿は殺った方としても見るに忍びない。お前には覚悟があるのか。そうでないなら軽々しく殺すなんて口にするな)という、殺人という重大行為の業についても考えさせられる秀逸なリリックだと思う。この男、かように凶暴につき、「Bank Account」という曲の「俺は全身グッチ、お前ごときにはラコステがお似合い」というリリックからは、ワニをライフルで蜂の巣にして八つ裂きにする、そんな本来含意されている以上に(異常に)凶暴な姿を想起させられる。


*1:If Young Metro don't trust you, I'm gon' shoot you

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